

独裁者:アデノイド・ヒンケル。チャーリー・チャップリンが残した映画の中で、一番のお気に入りが『独裁者』です。ドイツのナチス党の指導者アドルフ・ヒトラーを痛烈に批判したこの映画は、数あるチャップリンの映画の中でも、最も成功した作品だそうです。ナチスが独裁をし始めたのは1930年頃で、映画が公開されたのが1940年。この頃、アメリカはまだ第二次世界大戦に参戦しておらず、ドイツとは中立の関係にありました。アメリカ国内にも「アメリカ・ナチス党」が存在し、ナチスを賞賛する声もあった時代に製作公開された風刺作品でもありました。この時代の映画は、命がけだったのかもしれません。映画は、第一次世界大戦時、トメニア国の独裁者アデノイド・ヒンケルと、ヒンケルに瓜二つのユダヤ人で床屋のチャーリーの物語。最後には、ヒンケルとチャーリーが入れ替わってしまい、床屋のチャーリーが全世界に向けて演説を行う事になります。僕がこの映画を初めて見たのは、大学の授業だったのですが、最後の演説のシーンに感動し、思わず涙したのを憶えています。粋な先生だったなぁ、と当時を振り返り思う。久しぶりの名刺百本ノック013:アデノイド・ヒンケルでした。
2 comments
アドルフ・ヒトラーの事ってなかなか難しいですよね。
僕の中では第一次世界大戦が生み出した亡霊的、、敗戦したドイツに対しての対応を間違えたのではないかと。。
その辺が違っていたら多分ヒトラーは指導者にはならなかったかも知れません。。
とりあえずヒトラーはドイツ人ではなくオースリア人なんですよね。
知った時は驚きました。
それと凄い子供好きだった人だとも。。
なにしろ生い立ちが複雑かつ深い。。難しいなぁ^ ^;
H!ro さん、こんにちは。
『わが闘争』読まれましたか?
ヒトラーについて、あまり知らないのが現状です。彼をかき立てたものは何だったんだろう。著書を読んだりいろいろと調べてみたりしたい人物の一人です。
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