愛は飾らない。

テーブルの上に広がる「愛は飾らない」先日、お引っ越しをされたリコちゃんの家に行って来ました。まだ完全に出来上がっていない部屋のダイニングに、花を見つけました。涼しい風の通り道にあるテーブル。時間はお昼を少し過ぎたあたり。忘れていた価値観を思い出しました。「愛は飾らない」学生の頃、無印良品でアルバイトをしていました。西友のプライベートブランドとして誕生した無印良品は、良品にこだわり、無駄を省き、わけあって安いと言うのがコンセプトでした。主婦のみなさんを招いて行われた西友の意見交換会の席で、こういう意見が出たそうです。『私はよくスライス・マッシュルーム缶を買うのですが、缶を開けるとマッシュルームの真ん中の部分しか入っていません。端っこの部分はどこにいったのですか?もし捨ててしまっているのであれば、わたしはそれを安く買いたい。』この意見を元に何度も会議が行われ、無印良品のコンセプトが出来上がったそうです。アルバイトしていた当時の人気商品に、無地の洗いざらしTシャツや、体育着に使われるOXフォード織りのピローケース、無地だけど上質なホテル仕様フェイスタオル、割れたチョコレート、紙管ラックなどなど、その当時では珍しく、シンプルなデザインのこだわり商品がたくさんあったのを憶えています。シンプル(無駄のない)で使い勝手の良い、わけがあってお手頃価格の商品たちが、たくさんあったのです。テクノロジーによってパソコンが一般化し、僕でさえもブログを書く時代になりました。ネットバンキング?なにそれ!?と言ってた自分が、それなしには生活できなくなりそうです。企業はどんどん新しいものを作り、それをどんどん受け入れる消費者がいる。新しいものをどんどん受け入れる消費者がいて、ニーズに応える企業がいる。テクノロジーは新しいものを作り上げると同時に、古いものを残していきます。そんな流れに、できるだけ乗らない様にしたいと思います。不要な飾りを排除して、より生活をシンプルにする事は、後退する事でも古いことでもない。むしろ、新しいカルチャーであるような気がするからです。

  • Share post

ムナカタケン | ラララライフ インク CEO。その他もろもろ全て。