Tシャツ制作現場から。

どのようにTシャツを選んでいますか?世界中に溢れかえるほどたくさんのTシャツがあります。色もデザインも価格も様々で、何を選んだら良いのか分からない程です。みなさんは、どのようにしてTシャツを選んでいますか?僕の選ぶ基準は…..1)体にいい2)環境にいい3)シンプルさ4)丈夫さでありたいと思っています。体にいい、環境にいいというのは、やはりオーガニックコットンを使用したものです。一般的なコットンの実態を知ってしまった以上、なかなか普通のコットンのTシャツを買う事が出来ません。以下、2001年頃のアメリカのデータを使った、コットンの話しです。一般的なTシャツの多くは、コットン(綿)を主原料としており、そのコットンの多くは大量の農薬を使い栽培されています。虫が付かない様にするだけでなく、促成栽培(出荷を早める栽培法)するために、以前は枯れ葉剤と同等の農薬を用いていました。そのため、カリフォルニアを中心とする綿農家の人々は、高い確率でがんを発症したそうです。また広大なカリフォルニアの土地ですが、高濃度の農薬が土地にしみ込み、不毛の土地をどんどん増やしています。そのエリアには美しい湖がいくつもあったのですが、農薬による地下水の汚染により魚も住めない、人も近づけない死の湖へと変貌させました。綿に使われる農薬の量を、下記のデータから読み取ってみてください。■アメリカの全農作物に使われる農薬の約10%が、コットン栽培に使われている。■しかし、コットンはアメリカの全農作物量の約5%未満にすぎない。いかにコットン栽培に沢山の農薬が使われているか、栽培自体が危険であるかを示すデータです。それゆえ、安全で地球環境に優しいオーガニック製品も沢山生み出され、低農薬で生産できるコットンの開発などが盛んに行われる様になりました。また、農薬を使って生産されたコットン製品には、農薬が残留し続けており、洗濯やアイロン、ドライヤーなどでは落ちません。肌の弱い方がオーガニック製品を選ぶ理由のひとつでもあります。また、プリントに使うインクの多くは油性インクです。油性インクは、安価で乾燥しにくく扱いやすいのですが、溶剤に科学物質を使っており、刺激臭が強く、引火点が低く、揮発性も高いので発火・爆発の危険を伴い、人体に吸引されると健康被害を及ぼし、環境(大気汚染、水質汚濁、悪臭発生)にも影響があります。水性のインクは、溶剤に水とアルコールからできており、揮発性が低く、乾きやすい扱いにくいインクではありますが、大気や人体への影響、水質への影響も低い(油性に比べ1/40)のです。どのようにTシャツを選んでいますか?個人の小さな行動は、とても大きなチェンジである。*写真は、オーガニックコットンのベースに、水性インクでプリントしている千野さん。ハワイのバスフィッシング・プロガイドをする傍ら、最新のオールワンマンシステムを導入した”オセラリス”ブランドを展開。社長、営業本部長、工場長、係長、ガイド、デザイナー。

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ムナカタケン | ラララライフ インク CEO。その他もろもろ全て。