忘れられない一日になったのは誰か。
『明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になります。』というもったい付けた広告とともに、世界中のアップルユーザーを期待させたアップル・コンピューター。皆さんはいかがでしたか?ハワイの早朝5時に飛び起きアップルのサイトを開いた所、画面には”ビートルズがiTunesにやって来た”というコピーとともに、彼らの姿がありました。『えっ、これだけ!?』と思った方も大いに違いありません。ビートルズの楽曲をiTunesで提供することは噂にもなっていた事だし、僕も再びベッドに潜り込んでしまいました。
ベッドに戻ってからも頭によぎる『明日、いつもと同じ一日が、忘れられない一日になります。』というコピー。この答えは、アップルコンピューターと英アップルレコードの長年にわたって繰り広げられた、アップル対アップルレコードの法的係争を読む事でクリアになったような気がします。忘れられない一日になったのは、アップルユーザーやファンではなく、CEOスティーブ・ジョブス本人なのかも知れませんね。
(参考)
フリー百科事典ウィキペディア アップル対アップル訴訟 http://ja.wikipedia.org/wiki/アップル対アップル訴訟
ウィキペディアの「アップル対アップル訴訟」に、面白いエピソードか書かれていました。アップルユーザーであれば「Sosumi」(ソスミ)という名前を聞いて”ピン”と来る方も多いと思います。アップルOSに装備されているピアノのような電気的な警告音「Sosumi」(ソスミ)。もともとはChimes(チャイム)という名前のサウンドだったんだけど、英アップルが使用を禁じたそうです。そこでアップルは名前を、音楽と無関係な日本語由来(こんな日本語ないよね!)の「Sosumi」に変えたそうです。実際のところそれは発音上 “so sue me”(さあ訴えてみろよ)と読めるもの。係争中なのに、ウィットに富んでるというか、もはやブラックジョークですよね。かくして今日、様々な争いを繰り返し遠回りしたけれど、アップルと英アップルが手を結び、ビートルズがiTunesにランチ!これはやっぱり忘れられない一日なのかもしれませんね!
2 comments
なるほど!!
そんなに深いお話やったんやね。
Keikiolaくん、おはよう。
なんだか肩すかし~、とかでネット上が騒がしかった一日のようです。まぁ、なにより「Sosumi」(ソスミ)が愛らしく感じる一日だったなぁ。
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