サンセリフ系ローマ字書体「ヘルベチカ」は、スイスのタイポグラファー、マックス・ミーディンガーによってデザインされました。発表されて50年経った現在でも、BMWやインテル、ルフトハンザ航空等など多くの企業がロゴに採用し、世界中のデザイナーに愛され続けているフォントです。
ラテン語で「スイス」の意味を持つヘルベチカは、時には地下鉄や高速道路で行き先を示し、商品パッケージや食品の成分を見易く表示し、ビックニュースを伝える見出しとして、私たちの生活に溶け込んでいます。一切無駄を削ぎ取ったシンプルなデザインであるからこそ、長きに渡り愛されたのでしょう。たかがフォント、されどフォント。見れば見る程洗練されていることに気付かされる、素晴らしい作品です。